WACKのアイドル育成グループ WAggに感じた可能性と限界

f:id:monooto3:20210611164211j:plain

 

WAggは2018年に、WACKのアイドル育成プロジェクトとして結成された。即戦力となる未来のWACKアーティストを輩出するのが狙いとのことだ。

 

これまでにナルハワールドや、ハナエモンスター、ウルウ・ル、キラ・メイ、ウタウウタ、ナアユの6名が昇格し、それぞれのグループに加入した。

 

WAggはほとんど見ていなかったのだが、CARRY LOOSEが解散し、そのメンバーだったYUiNA EMPiREがWAggに加入した2021年1月あたりから、見るようになった。

 

ほぼ同時期にPARADISESから月ノウサギが半年間の期限付きで移籍してきた事もあり、今後の動きが楽しみになった。

 

月ノウサギは上昇志向の強いパッションあるアイドルでGANG PARADE時代から好きだった。

 

WAggは正規のオリジナル曲は1曲のみで、ライブでは他のWACKグループの曲を披露を披露している。解散してしまった第1,2期BiSやCARRY LOOSEの曲を生で聴けるのはWAggだけだ。

 

現在いるメンバーは他のグループに昇格できなかったとは言え、パフォーマンス面でそこまで差があるようには思えない。

 

素晴らしいパフォーマンスで、YUiNA や月ノウサギを中心メンバーとして、このままメジャーデビューするのではないかと思った。

 

EMPiREからBiS、CARRY LOOSE、そしてWAggと目まぐるしくグループが変わってきた流転のアイドル、YUiNA EMPiREには今度こそ成功して欲しかった。

 

月ノウサギは無期限の移籍に変更して、PARADISESには戻らない。彼女がWAggのリーダーだ。

 

そんな感じでWAggはメジャーに行ける実力があると感じたのだが、色々難しい面もあると思い直した。

 

WAggメンバーの歌やパフォーマンスのレベルは高いが、やっぱりBiSHの曲はBiSHで、EMPiREの曲はEMPiREで観たいと思ってしまう。

 

どうしても熱中できない。少し醒めた目で観てしまう。

 

「BiSBiS」以外はほとんど観ておらず、そこまで思い入れのない第2期BiSの曲などはよりフラットに観れるのは確かなのだが、よく知らない曲も多いため、そこまで熱中できない。良い曲ばかりなのだが…

 

WAggがこのまま活動したとしてブレイクする日が来るのか?

 

何となくだけど、来ないような気がする。

 

 

 

仮に全ての聴衆がWACKグループの曲を何1つ知らないと仮定する。

 

それならば全員がフラットな状態で曲を聴けることになる。

 

その状態から活動を始めて、だんだんファンを増やして大きくなっていき、いつか本格ブレイクするのか?

 

それも難しいような気がする。勘でしかないが。

 

アイドルは基本的に曲を作ってもらっている。いわば借物。ただ借物といっても、曲を提供する人はそのグループにあった曲、メンバーの心情に寄せたものを作ると思う。

 

WAggは、他のグループ用に作られた曲をさらに借りてきてライブをしているわけだから、どうしても表現の強度が落ちるのではないか?

 

さらにその借物の借物の曲でセットリストを構成するのだから、なおさら難しいと思う。

 

そこで連想したのが、ASPのユメカ・ナウカナ?がかつて在籍したアイドルネッサンス。「名曲ルネッサンス」をコンセプトに古今の名曲をカバーして活動していたグループだ。

 

グループの中心人物は人の曲をまるで自分の曲のように歌うと言われた天才・石野理子(ex:赤い公園)。更にバックについていたのは大企業ソニーを親会社に持つSMA。

 

しかし金をかけた大掛かりなプロジェクトにもかかわらず、思うような成果は出なかった。

 

2年以上に亘り執着してきた「名曲ルネッサンス」路線を変更して、Base Ball Bearの小出祐介にオリジナル曲を提供してもらってから、ようやくヒットの兆しが出てきたが、小出がグループやメンバーに寄せた曲を作ったのが良かったのだと思う。

 

その例を参考にするにWAggがもしブレイクを目指すなら、オリジナル曲を現在の1曲だけでなく、もっともっと増やしてオリジナル曲だけでセットリストを自在に構成できるくらいにする必要があると思う。

 

WAggが歌うCARRY LOOSEの「にんげん」や2期BiSの「BiSBiS」などを観ても、そこから呼び覚まされるのは熱狂よりも郷愁-ノスタルジア

 

ナアユがインタビューで語っていたように、もう死んでしまった曲なのだと感じる。

 

 

 

──ファースト・アルバムは、ナアユさんにとってどんなアルバムになりましたか?

 

ナアユ : はじめて胸を張って“自分の曲だ”って言えるアルバムになりました。WAggでオリジナル曲を1曲いただいているんですけど、それ以外の曲は先輩グループの曲をライヴでやらせていただいていたから。

 

それは、すごくありがたいことで経験値にもなっているんですけど、自分の曲がアルバムになったのは本当にはじめてなので、言葉に表せないくらい嬉しいです。この曲たちを守るために死ぬ気でがんばるって心の底から思っています。

 

──どの曲がいちばん好きですか?

 

ナアユ : いちばん好きな曲は決められないんですけど、強いて言うならリード曲の“A Song of Punk”です。渡辺さんの歌詞が入った状態でいちばん最初にいただいたのがこの曲で、きっとASPに向けての思いも込められていると思うんですけど、歌詞を読んでいてすごく涙が出ました。

 

この曲をいただいてから、絶対にこの曲を歌い続けたいって思ったし、「みんなのために、誰かのために」みたいな歌詞はよく見かけるんですけど、それと真逆でサビに「誰かを救うとかそういうんじゃなくて」っていう歌詞がすごく印象的でした。直接的に誰かを救うっていう考えじゃなくて、自分が歌いたいと思って歌い続けたらお客さんにも届けられるんじゃないかなって。

 

──最後に、ナアユさんなりのASPへの想いを訊かせてください。

 

ナアユ : “これから自分たちが本物だ”って言える立場になって、いまは13曲なんですけどASPの曲たちを死なせたくないなって思いますね。

 

ネットとかで聴いたりWAggがカヴァーしているのを観に行ったりすることはできるかもしれないけど、解散してしまったら二度とその曲の本物をライヴで観て聴くことができなくて。

 

WACKの曲が大好きだからこそ、なんでもがんばれるって心から思ったのでいただいた曲を全力で守り抜きたいと思います。

 

 

*****************************************

 

monooto3.hatenablog.com